親の「先生、何も言ってなかった」は信じていい?看護師が見た診察室のリアル

通院の悩み / 家族の不安

「お父さん、今日病院でなんて言われたの?」 「うん、まあ、大丈夫だったよ。別に何ともないって」

実家に電話をして、親からこんな報告を受けたことはありませんか? ご家族としては一安心……と言いたいところですが、後日実家に帰って薬袋を見たら**「薬が増えている」「来週また検査が入っている」**と驚くことがあります。

「親が嘘をついているの?」 「もしかして、ボケてしまったの?」

そんな不安を抱くご家族に向けて、私たち看護師が現場で目撃している**「診察室での親御さんのリアルな様子」と、「医療情報を正しく持ち帰るためのプロの視点」**をお伝えします。


診察室での「分かったふり」を見抜く決定的な瞬間

私たちは診察室の隅で、親御さんが医師の説明を「実は分かっていない」瞬間を何度も目撃しています。 決定的なサインは、医師に説明を受けた直後の**「言葉の濁し方」「ジェスチャー」**に出ます。

「あ、はい。分かりました」の落とし穴

医師が病状や治療方針を説明した後、内容を本当に理解している患者さんは、「じゃあ、この薬は朝だけ飲めばいいんですね」と具体的に確認をします。

しかし、理解が追いついていない親御さんは、こう言います。

「あ、はい。分かりました」 「ええ、まあ、ここはこう、こんな感じで……」

言葉が続かず、手で空中に「なんとなく」の形を描くような曖昧なジェスチャーをする。 これは、頭の中で情報が整理できていない証拠です。

「はい」と返事はしたけれど、何が「はい」なのか、本人も分かっていない。 この**「とりあえずの肯定」**こそが、後々のトラブルの種になります。


「薬を間違える」よりも怖い「治療の中断」リスク

「説明が分からなかったくらいで、そんなに大事になる?」と思われるかもしれません。 確かに、今の病院や薬局はチェック体制がしっかりしているので、全く違う薬を飲んでしまうような事故はそうそう起きません。

しかし、私が現場で見てきた一番のリスクは、**「曖昧だから、自己判断で止めてしまう(飲み忘れる)」**ことです。

「何も言ってなかった」=「自己解釈」の危険性

  • 「先生、何か言ってたけど……まあ、痛くないし今日はいいか」
  • 「この薬、何のためかよく分からないけど、面倒だから後でいいや」

ご家族が電話で聞く「何も言ってなかったよ」の正体は、「よく分からなかったから、特に問題はないんだろう」という親御さんなりの自己解釈であることが多いのです。

この「モヤッとした理解」のまま帰宅すると、結果として**「薬の飲み忘れ」「勝手な中断」**に繋がります。治療において一番怖いのは、必要な治療が「なんとなく」の理由でストップしてしまうことなのです。


看護師が同行する意味:ただの「付き添い」ではありません

では、私たち看護師が通院に同行する場合、診察室で何をしているのか。 ただ横に立って、医師の話をメモしているだけではありません。

私たちは、**「情報の交通整理」「意思決定のサポート」**を行っています。

選択肢を絞り、「楽になる」未来を見せる

例えば、膝の痛みが強い親御さんに対し、医師から「痛みを取るための選択肢」が3つ提示されたとしましょう。 いきなり3つも言われても、高齢の親御さんは選べませんし、パニックになって黙り込んでしまいます。

そこで私は、事前に親御さんから聞いていた「とにかく痛みをなんとかしたい」という希望をもとに、医師の説明を噛み砕き、選択肢を2つくらいまで絞って伝えます。

「AとBの方法がありますが、お母さんの今の生活なら、こちらのほうが負担が少ないですよ」 「この方法の方が、お母さんは『楽』になりますよ」

この**「楽になりますよ」**という言葉。 これが、迷っている親御さんの背中を押す、魔法のような言葉になります。

正解を押し付けるのではなく、**「本人が選びやすいように、レールを敷いてあげる」**こと。これがプロの付き添いです。


「まだ大丈夫」の境界線。プロが見る4つの危険信号

「うちはまだ、一人で通えるから大丈夫」 そう思っているご家族も多いでしょう。しかし、親御さんの変化は「もの忘れ」だけではありません。

私たちが「あ、そろそろ誰かが付いていないとマズいな」と感じるボーダーラインは、もっと生理的な部分に表れます。

通院同行を検討すべき4つのサイン

  1. 呼吸状態 (少し動いただけで息が上がる、話し方が苦しそう)
  2. 食事摂取量の低下 (「食欲がない」が増えた、痩せてきた)
  3. 意欲の低下 (「億劫だ」が口癖になる、着替えを嫌がる)
  4. 言動の違和感 (同じ話を異様な回数繰り返す、部屋の乱れが急に目立つ)

特に**「生活の乱れ」「同じ話の繰り返し」**は、医療的な判断能力が落ちてきているサインでもあります。

この段階で無理に一人で通院を続けると、医師に辛さを伝えきれず、適切な治療が受けられないまま弱ってしまう……という悪循環に陥りかねません。


まとめ:坂戸・鶴ヶ島・川越・日高エリアで、親御さんの通院に悩むご家族へ

親御さんが安心して「楽」な選択ができるように。 そして、離れて暮らすあなたが、正しい情報を把握して安心できるように。

もし、あなたが坂戸市、鶴ヶ島市、川越市、日高市周辺で、親御さんの通院にお悩みなら、一人で抱え込まないでください。 この地域には、地元の病院事情を知り尽くした私たちのような看護師がいます。

「薬の管理だけ不安」「先生の話を一緒に聞いてほしい」 そんな小さなつまづきをフォローし、親御さんが住み慣れたこの地域で長く暮らせるよう、黒子となってサポートします。

ご家族の代わりに、愛を持って寄り添うこと。 こうした不安を残さないために、地域密着の通院同行サービスという選択肢があります。

ここまで読んで、
「うちも当てはまるかも…」と感じたら、
無理に決めなくて大丈夫です。
気になることを聞くだけでも構いません。

※ 相談だけでも大丈夫です。
※ 医療行為は行いません。

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